湯布院の金鱗湖 伝説
金の鱗を持つ龍
むかし昔
由布岳から見ると湯布院盆地は大きな湖であったそうな。
その湖の湖底にウロコが金色に輝く一頭の龍が棲んでいたそうな。
ある日
由布岳に住む神様が金の鱗を持つ龍に言った。
「お前の住むこの湖は、とても美しくとても大きい。
それに比べ民の住む土地は狭く耕す土地さえない、民はとても困っておる。」
それを聞いた金の鱗を持つ龍は人間のために、
湖の一角に孔を開け、大湖の水を抜き、
その龍は温泉と冷泉が湧いた 小さな湖 にして棲んだそうな。
それからというもの、
民は大自然豊かな湯布院盆地を耕し金鱗湖に棲む龍にいたく感謝したそうな。